六歳の春、洋悦は養母と別れ、生家へ引き戻された。<br />厳格な祖母、恐ろしげな父、粗暴な兄たち??。<br />生きた心地のしない日々から彼を導いてくれたのは、大好きな絵と、明るく美しい姉の真柄だった。<br />表題作ほか、’修一郎と薫’シリーズの修一郎と、後に婚約者となる燿子の出会いを描いた「クリスタル・ロンド」「銀の雫」を収録! ‘修一郎と薫’シリーズのコミックスとしては「白虹」と「断章」の間にあたります。<br />(C)長岡良子(ミステリーボニータ・秋田書店)