魔物のはびこる夜の森に、死にたがりやの少女が一人。<br />額には「332」の焼き印、手足には外れることのない鎖。<br />なにかを望むことなんて、とうに忘れてしまったけれど。<br />空っぽの心で、それでも少女は希う。<br />「あたしを食べてよ、夜の王様」