夜の記憶を忘れてしまう孤独な青年・槙柊夜。<br />大切な人を喪った依頼者の話を聞く’聴き屋’として、彼は今日もまた、死を聴いて生きる――。<br />夜しか動けない女性と彼女が出会った少年。<br />売れない漫画家とその担当編集者。<br />そして亡くなった丹羽の妹・実花と、彼女の最期を思い出せない柊夜。<br />皆が行き場のない想いを抱えながら、それを受け止め、次の一歩を踏み出していく――。<br />