幽世――そこはあやかしの住む世界。<br />陽は差し込まず、人間を食らうあやかしも多い世界で一人の人間が暮らしていた。<br />あやかしの養父と共に貸本屋を営む娘は、血を流し倒れふせる青年と出会う――あやかしと生きる娘とあやかしを祓う少年の――切ない幽世のお話