大凶作となった天保二年、甲州勝沼、逃散家族を三人の牢人が襲った。<br />亭主が殺され、女房が犯されそうになったとき、それを救ったのは、女房おつるの幼馴染で、十五年前、人を殺して村を出奔していた喜三郎だった。<br />そこへ喜三郎を追ってきたのは尾張藩隠密だった。<br />飢餓状態の廃村で二人は対決!!