平太郎に怖いものはない
平太郎は16歳。
高校へは行かずに、お好み焼き店を営んでいる。
夏のある日から、平太郎の身の周りで様々な怪異が起こりはじめた。
なにかの祟りのようだが、はっきりとはわからない。
そういえばこの間、触れてはいけないものに触れてしまった気がする。
周りの人は心配するけど、本人はどこ吹く風である。
平太郎に怖いものはない。
でも、本当にそうなのだろうか……現在の広島県三次市に実在した若き藩士・稲生平太郎が、実際の出来事として語り継いだ妖怪実見譚『三次実録物語』を基に描く、多種多様な妖怪たちと、恐怖に強い耐性を持つ主人公・平太郎の物語。
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