海沿いの町を行く二人の間には穏やかで楽しい時間が流れていた。<br />他愛のない話が続く中、黒川はなぜ客に怪我を負わせたのかと白木に問う。<br />「物として扱われた」と話す白木の答えに言葉を返せずにいる黒川。<br />次第に雨が降り出し、二人は隠れるように繁華街を抜けその日の宿を目指す。<br /> ※本電子書籍は『mimosa vol.17』収録の「半分あげる 第三話」と同じ内容です。<br />