初潮の訪れとともに出島から廓(くるわ)に戻されたたまを。<br />異国の少年の面影を心に残したまま、一人前の遊女になるための本格的な教育が始まる。<br />激動の時代の片隅で、無垢な季節は否応なく遠ざかり……『ニュクスの角灯』で悲しい最期を迎えた「たまを」の少女時代を美しい季節の風物とともに描く傑作長編(全4巻)。<br />第24回手塚治虫文化賞「マンガ大賞」受賞作家・高浜寛の最新長編。<br />