生活保護特区を出よ。
私たちは弱い。
だから、でも、手をつなぐ。
死ぬ人も……いるんだろう、当然。
見てください。
来てください。
神様が本当に居るなら、見て、来て、何を思うだろう。
何にもすがれず、生きることを少しずつ諦める人たちを助けてあげようとするんだろうか。
非力な腕の精一杯で。
ウラミ放送局での仕事を得たフーカは特区での生活に徐々に馴染んでいく。
しかし、隣人たちに寄り添うほどに見えてくる「現実」は、フーカに’ある迷い’をもたらし……貧困、差別、格差をめぐる癒しと革命の物語。
■作品解説:ハリジャンぴらの(社会福祉士・精神保健福祉士/青木ヶ原樹海探索者) ※トーチwebで全文公開
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