【星合 操の秘密の図書館】灼熱の迷宮
晩秋の東京を発ち、夏の白い光に溢れたこの国に着いた時から、すでに私の心は裸になっていたのかも知れない。
私は、もうすぐ結婚する。
両親の決めた相手と…。
子供の頃からそうなるものと思って育った私は、好きな人ができても恋愛に踏み込む事もなく過ごしてきた。
夫となる人が、どんな人だろうと両親に逆らうつもりはない。
たとえ、その人に恋愛感情が持てなくても、それはさほどの問題ではないと思っていた。
でも…なぜか心が重い。
何か忘れ物をしてきたような…。
焦りに似た不安が心のどこかにある。
そんな私に姉が1人旅を提案してくれた。
海外は何度も旅しているけど1人旅は初めての経験。
空港に迎えに来てくれたのは、褐色の肌の美しい異邦人!?
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