私生児だった私は愛になじめない女だ。<br />そんな私に付きまとう同級生、浦辺暁生。<br />彼はあたしを好きだと言って遊びに誘い出し、一緒に食事をとって、「おまえは幸せになるのが怖いんじゃないのか…?」と言うけれど――。<br />幸せになりたいと願う自分と、幸せを拒む自分との間であたしは困惑する。<br />もうあたしを惑わさないで…苦しめないで!