10代の頃、愛し合っていた男――彼は最後に会ったとき札束を持って、「これで別れてくれないか」と言った。<br />許嫁者との結婚を、反故にはできないのだと…。<br />彼の家族とは関係を一切持たず長い時間が経ったが、ある日彼の家にいた人影を見て、思わず足を止めてしまう。<br />そこにいたのは、彼にそっくりの彼の息子・春明だった! 私と‘彼’との時間が、再び動き始める……