子ども時代から他者との関わりに深く迷い、青年時代においても世の中や人間関係に恐怖し続ける葉蔵。<br />その内面の弱さと容姿に女たちは惹きつけられ、葉蔵は次々と同棲相手を替えていく。<br />断ち切れない酒、薬。<br />そして自殺未遂。<br />重苦しい絶望感のなか、葉蔵はひたすら愛と幸せ、生きる意味を悩み続けていく――。<br />