甘い刹那 繰り返される出会いと別れ(単話)
私…どうかしているんだわ。
「…お願い。
1度だけでいいの」何を言うつもりなの。
この人は他の女の夫なのに…。
「…抱いて」結婚する…6月、若葉の季節に…明るい光の中、降り注ぐ花びらの中。
私は智史さんの奥さんになる…。
智史さんのお母様に式場の見学や衣装選びに引っ張り回され、レストランでひと休みしていた時、彼がいた!? え…!? 川島さん…!? いつから…そこに…? 私に…気付いている…?「…久し振り…2年ぶりかな」心臓が止まるかと思った。
「元気そうだね」「…ええ…川島さんも…」声が震えた…。
背中が熱い…あの人の視線を感じる。
2年前にさよならした人。
もう2度と会いたくはなかったのに…。
更新中です。しばらくお待ちください。