横浜純情ストリート 合冊版
上司が失踪した。
責任感が強い人だけに仕事も何もかも放り出して消えてしまうなんて考えられない。
でも彼は仕事の遅れや部下のミスを1人でしょい込んで、家庭も上手くいってなくて、最近ノイローゼ気味で身も心も疲れ果てていた。
きっと何もかも嫌になっていなくなってしまったんだわ。
横浜は彼が何かにつけ安らぎを求めてやって来る心の故郷。
だから彼は必ずここにいる。
長い航海に疲れた船達が憩いと安らぎを求める横浜港のような、私は彼にとってそんな心の拠り所になってあげられるつもりだった。
仕事だけでなく奥さんの代わりに身も心も支えてきたのに私を残して一体どこへ行ったの…!? 依頼を受けた相馬が向かったのは場末のたまり場だった。
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