背徳のロマネスク 合冊版
1924年ドイツ。
寒い冬。
不敗の国と言われたドイツは第1次世界大戦で初めての敗北を味わい、町は失業者で溢れ人々の心は荒んでいた。
父を戦争で亡くし病弱で働けない母を持つマリアの家は貧しかった。
貧しい者は生きていくのが精一杯だった。
盗み…殺戮…人々は生きるためになんでもやった。
13歳のマリアは体を売ることを覚えた。
のしかかってくる男の重い体につぶされそうになっても、ぶたれて引き回されるより苦しくはなかった。
体を与える代わりに食べ物をくれる男はいくらでも見つかった。
荒んだ男達は残虐な欲望のはけ口を幼い少女のか弱い体に見出したのだ。
そしてマリアはその男達の残酷な目よりも、もっと冷たい目で男を見下ろしていた…!?
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