廃品回収を営む晴仁と桜次郎。<br />晴仁の手は、魔法のように修理を施す。<br />壊れているはずの桜次郎の心さえ、彼の熱い手で背中を抱かれた途端に動き出したほどだ。<br />そんな時、眠る少年の回収を依頼された。<br />蘇るかつての真夏日。<br />あの日、桜次郎は晴仁に廃品として‘回収’されて──。<br />