きょうもたのしくいきましょう
「俺は好きな奴以外とセックスしない、お前と違って。
」学校生活を恙無く平穏に過ごす佐野有紀は、あらゆる場面でヒエラルキーを最も重要とし、自分を「安全圏」に置くことを何よりも重視していた。
だから、友人・夏木に求められるがまま欲を排出するだけの行為も、ひと時の快楽と自分の立ち位置を守るために必要なことだと割り切り、すべてが上手くいっているはずだった。
クラスのはじかれ者の高田に校内で夏木とセックスをしている場面を見られるまでは…。
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