「あのぉ、恐れ入ります?」ラジオ東都報道部記者の山本一品(通称ピンさん)は、今日もマイクを向け続ける。<br />次々にニュースが飛び込んでくる報道部にあって、人手不足などお構いなしに自分の興味ある出来事のみを追いかけるピンさん。<br />彼が追い求めるのは、日々を懸命に生きる人々の心の声。<br />‘有名パティシエの弟子’‘女性政治家を妹に持つ男’‘病床の祖母を想う少年’…ラジオという音だけのメディアの可能性を探り続けるピンさんの奔走の先にある‘音’とは?