ある日、世界は分身し始めた。<br />わたしに何の断わりもなく、世界は無限に分裂し続ける。<br />それでもわたしが「ふざけんな」って言わないのは、あらかじめ、みんなを赦してるから――「分身」と「アイデンティティ」をめぐる緻密かつ壮大なSFミステリーにして、西島作品史上最大の問題作。<br />分身するわたし、分身する世界、いや宇宙? あなたはこの結末を「赦せる」のか!?