井上正助は旅行代理店勤務のしがないサラリーマン。<br />趣味の食べ歩きと旅で憂さを晴らす日々を送っていた。<br />そんなある日出かけた京都の稲荷神社で、不思議な白狐に出会う。<br />その白狐は思いがけないことをささやく。<br />「ボクは稲荷神社の神様のお使い。<br />キミのおじいさんにツイていたキツネだよ。<br />キミはおじいさんと違ってぜんぜんお金儲けができていないね」。<br />実話をもとに東村アキコが書き下ろしで挑む笑える‘お金’ファンタジー。<br />