そいつがオレの前に現れたとき、こう思った。<br />これは遊べそうだな、と…。<br />オシャレなカフェやバーのオーナーを務める阿川は、自分の店で意外な人物と再会する。<br />地味な出で立ちにデカい眼鏡。<br />記憶の中と変わらない彼は阿川の家庭教師だった男・湯森。<br />久しぶりの再会なのに、懐かしむどころか湯森の表情は優れず、なぜか怯えるような色をみせていて…。<br />【フィカス】