昭和20年8月6日、運命の日の朝、広島の空はぬけるように高く、太陽はいつものように照りつけていた。<br />そして、8時15分……、空襲警報のサイレンが鳴っていないなか、なぜかB29爆撃機のエンジン音が聞こえ……。<br />「わたしは広島に原爆が投下されたとき爆心からわずか900メートルのところにおり、爆発のいっしゅん後にはきのこ雲のどまん中だった」。<br />被爆者の証言をもとに原爆の悲劇を描いた漫画を収録。<br />