魔の風が吹く
少女ホラーの旗手・成毛厚子が贈る傑作ホラー作品!東京育ちの中学2年生・晴代は、夏休みに母親の実家に帰省した。
そこには、具合が良くない祖母がいた。
その祖母から「生暖かい風が吹く日は、海難事故が起き、何百人も亡くなり、その後、海から謎のモノが上陸してくる」と告げられる。
この話で怖くなった晴代は祖母と二人きりになるのが怖くなり、昔よく遊んだ従妹のマキ子や、勝たちと外で遊ぶようになる。
そして、イケメンになった勝は、晴代が気になり優しい言葉をかけて来た。
だが、これを面白く思ってないのがマキ子。
実は勝の事が前から好きだったのだ。
なんとか、二人の仲を裂きたいと思ったマキ子は、ことあるごとに晴代に嫌がらせをするのだった。
その嫌がらせの最中、謎の生き物に水中に引きずり込まれるマキ子。
そして、それら謎の生物は、晴代と勝をも襲って来た。
果たして、晴代たちは助かるのか……? 表題作「魔の風が吹く」他、「夜の底からやってくる」を収録。
<目次>・魔の風が吹く・夜の底からやってくる初出:週刊少女フレンド(講談社)1989年8月15日増刊号、3月10日増刊号
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