キャロラインが蹴り上げたハイヒールは、道を歩いていたジムの頭に当たった。<br />「あたしのヒールはハンサムに当たるのさ、伊達男。<br />」「伊達男?俺は文無しだ。<br />」 酒場で歌うキャロラインは、ジムをバンドマンとしてフランセスコに紹介した。<br />その頃、お人好しの絵描きのルーカスが町を歩いていると、ルーカスのモデル料を持ち逃げしたフランツが話しかけてきて…。<br />ベルリンで暮らす男女が織り成す、それぞれの事情。<br />