泣き虫だった睦美にとって、猫のちいちゃんだけが友達だった。<br />しかし、クラスメイトの浩子の意地悪で、ちいちゃんはトラックに撥ねられ、睦美は右手に醜い傷を負った。<br />それから10年、町を去っていた睦美が、高校生となって帰ってきた。<br />過去を悔いてか、すっかり根暗になっていた浩子。<br />しかし睦美に浩子を許す気は無い。<br />ちいちゃんの形見の鈴は、今も大切に持ち歩いている。<br />そんな矢先、睦美に敵意を向ける者達が、鈴の音と共に何者かに襲われる事件が続発し…。<br />