明治の世、早くに親を亡くした冬哉は芝居一座に拾われ全国を旅していた。<br />冬哉は康楽館で憂いを帯びた美少年 螢と出会う。<br />螢は四百年‘あの人’を待ち続けているという。<br />螢は他の団員には姿は見えない幽霊のような存在だった…。<br />4年後、すっかり寂れてしまった康楽館を訪れた冬哉は変わらずに‘あの人’を待ち続ける螢と再び会う…