銀座の高級クラブを経営する伊能絢子は、立ち寄ったカフェバーでひとりの少年に出会う。<br />目の醒めるような美貌と獣のような瞳を持ったその少年は、名を石井竜也、高級料亭の芸者と政財界の大物との間に生まれた私生児。<br />幼い頃に見た母の無念の死から、権力者を‘向こう側の人間’として異常なまでに敵視していた。<br />「この子を飼いならしたい…」 卑劣な策を講じてでも竜也を手に入れようとする‘向こう側の人間’絢子だったが…!? 愛憎のヒューマンサスペンス!