紀芳の枕についていた、チェリーピンクの口紅。<br />あたしの使わない色だ。<br />紀芳はNOが言えないYESマン。<br />きっと断りきれずに抱いてしまったのだろう。<br />怒ったあたしは、いつものバーに一人駆け込む。<br />あたしと紀芳が出会った場所だ。<br />そこで酔い潰れていると…ほら、紀芳が迎えに来た。<br />いつもの事だ。<br />それで仲直りの印として、来月旅行に行く事にした。<br />でも、旅行を目前にしたある日、チェリーピンクの口紅付けた紀芳の元カノが「紀芳の子を妊娠した」と言ってやって来て…。<br />