眉目秀麗、頭脳明晰、性格明朗、秘書課の小夜花は誰もが認める完璧な女。<br />短所らしい短所など見当たらず、彼女を虐めていた先輩秘書が事故に遭って入院した時も、小夜花は真っ先に先輩気遣った。<br />しかし、光が強くなればなるほど、影もまた濃くなると言うものだ。<br />実はこの事故、小夜花の双子の妹の英里花が引き起こしたもの。<br />これまでの人生でも、英里花はお人好しの小夜花の障害となる人物を排除し続けていて…。<br />表題作含む、全4編の短編サスペンス。<br />