半年間、週に2回だけ乗り合わせる名前の知らない彼。<br />大学生になった笑里は彼に片思いしている。<br />制服を着ていた頃は何でも出来る気がしていたけど、卒業して制服を脱いだ笑里はカラッポだった。<br />偶然手に入れた彼のケータイを返す口実でもう一度輝く為に笑里は制服の袖に手を通すけど、彼のケータイには彼の彼女からの電話が頻繁に掛かってきて…