小さな野葡萄の木はお月様に人間にして欲しいと願った…恋をするために…。<br />一つ目の願いで人間となり、二つ目の願いで家と家族を貰った日比谷純は、弓道部の宝条貴也に恋をしていた。<br />三つ目の願いごとをかなえるまでに宝条が純を好きになってくれなかったら元通りの木に戻ることを条件に…。<br />試合前、宝条が腕をケガをしてしまい純は…――。<br />表題作「野葡萄浪漫」他3編収録。<br />