カーナビー通りから来た本棚とおじいさんの大時計と机と古い冷蔵庫の間で、ぜったいに聞いたのだあの笑い声を。<br />妖精か幽霊かそれともただのディヴィ・ジョーンズか。<br />確かに聞いたあの笑い声を。<br />もう何年も前に死んだのに、ディヴィ・ジョーンズはマリーが好きなのだ。<br />大時計は真夜中をつげる。<br />そして、今はもうないマリーのおさげをひっぱりにくるのだ。<br />