大学4年生の園生は、与謝野晶子と同じくして歌壇に現れた山川登美子を卒論のテーマに選ぶ。<br />登美子の足取を追いかけるうちに海瀬と知り合い、園生は婚約者のいる身ながら次第に彼にひかれるようになる。<br />しかし海瀬にも秘密があった…。<br />時代を超えた運命に導かれる恋を描いた表題作をはじめ、全4編を収録。<br />