魂は人にのみ宿るものにあらず。<br />探偵風の男、呉坂菊乃は迷子のお嬢様を家族の元へと届けるよう頼まれていた。<br />道すがら、駄菓子屋や顔なじみの娼館へと足を運ぶうちに、その少女の不思議な素性がひとつ、また一つと明らかになってゆく……(人形空想学シリーズ セルロイドの少女より)怪奇作家、福原鉄平が送るオムニバス形式短編集。<br />