順ペイ(順子)は恋に興味津々なお年頃。<br />なのに恋人の悦郎との七回目のデートの終わりは、右手の握手がひとつ…。<br />なんだかちょっと物足りない。<br />もう手ぐらいつないでいいと思うのに、悦郎は全然そんな素振りを見せないのだ。<br />初めて会った時は見てるだけで幸せだった。<br />お話しするだけで充分だった。<br />でも女の子は恋が叶うと贅沢になっちゃう。<br />今じゃそれだけじゃ物足りなくて、キスだってして欲しいのだ。<br />だから順ペイは友達にも「キス済」だなんて嘘ついちゃって…。<br />