去年のクリスマス・パーティの時、ひとり壁際でぼんやりしていたまりの。<br />そして同じくひとりで立っていた一仁。<br />二人はお互いが気になっていたが、どちらも内気で気持ちを伝えられずにいた……。<br />そんなある日、溺れかけた犬を助けに冬の湖に飛び込んだ一仁は――。<br /> 切なくも優しいテンポで紡がれる恋の短編集。<br />