ある日曜の朝、藤堂家の双子の良子と良男は、何やら慌てふためく母の声に叩き起こされた。<br />九州の祖母が、祖父との思い出の壺を見るために押しかけて来ると言うのだ。<br />しかし、いくら捜しても壺は見つからない。<br />それもそのはず、壺は父が…なんて事情を説明する間もないまま祖母到着。<br />怒った祖母は、壺を探すために一族の人間を呼び集めてしまった。<br />祖母は「壺を見つけた者に良子か良男を嫁がせて本家の財産を譲る」と言い出して…。<br />