林葉歩は大人しく静かな女の子で、うまく周囲に溶け込めない。<br />誰も彼女の存在に気づくことがなく、関わろうとするものはいなかった。<br />しかし、沢渡翔だけが歩の声が小さいことを指摘したり、出来ないことを人に頼むよう注意してくるようになった。<br />歩は沢渡にちょっかい出されることがストレスとなり…。<br />表題作ほか二編を収録したオムニバス短編集。<br />小さな泡のように儚くも切ない恋物語。<br />