安藤祝詞は、全てに万能な兄・唱の日陰的な存在でしかない。<br />そんな祝詞が恋したのは、唱に片思いしている同学年の遠野崇だった。<br />「兄の面影だけ追ってくれればいい…。<br />身代わりでいいんだ」そして崇は――。<br />