私はかつて、両親に愛され優しい義姉が大好きな元気に走り回る女の子、だった。<br />中学二年生になるまでは――。<br />十三歳で膠原病(こうげんびょう)という難病を発病した京子。<br />免疫が自分の筋肉を攻撃してしまう彼女の体は、次第に思うように動かすことが出来なくなってしまった。<br />入院中同じ症状から仲良くなった女の子、病気への偏見、留年、そして……。<br />自由の利かないもどかしさと数々の困難を、多くの人に支えられて生きるヒューマンストーリー。<br />