まもなく肉塊が通過します。《合本版》
あの踏切の遮断機が下りて、平穏な日々に幕が下ろされた。
彼女の影を追い求め…気付けば、僕の視界は醜く歪んでいて――僕には大好きな彼女がいた。
可愛くてドジで頑張りやで、元気で明るい素敵な女の子。
彼女との日々は平凡で幸せだった。
放課後の時間はいつもゆっくりと流れていて、僕は、彼女を待つ時間が好きだった。
彼女といる時間はもっと好きで、彼女を喜ばそうと、あれこれ考えるのが日課だった。
そんな日々はずっと続くと思っていた。
そんな日々をずっと続けて行こうと思っていた。
そんな日々は――ある日、肉塊になった。
※この作品は過去、電子書籍「まもなく肉塊が通過します。
1?6巻」に掲載されました。
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