蛇神の声を聞き人々に伝える巫女の一族だったという尽代家の娘、巫香子。<br />5歳のときに、強盗に両親たちを殺され、自身を犯された過去から、極度の男嫌いになってしまっていた。<br />そんな彼女の前に、叔父の決めた婚約者・川島が現れる。<br />「誰かの声が聞こえた」と川島との結婚を承諾した巫香子。<br />幸せの絶頂にある彼女だが、面倒を見てくれていたばあやが殺されてしまう……。<br />過去の事件との関係は? 犯人はいったい誰なのか? 井出智香恵が贈る、本格ミステリー。<br />