夫の秋弘はモテるわりには女にキスひとつしない男だった。<br />だからといって同性愛者ということでもない。<br />つきあっていくうちにわかったのは、夫がセックスに異常な恐怖心を持っていること、そしてその原因は夫が帰りたがらないN県の自分の家にあること。<br />私は夫に抱かれたかった。<br />毎日一人で眠るベッドで感じる孤独感も限界に達しつつあった。<br />そんなある日、私は寝ている夫の寝室へいきそっとズボンを下ろした…。<br />まさか、夫があんな風になるとも思わずに…。<br />