真実の叫びも、自由な世界を求める血みどろの戦いも、ここでは悲鳴にすぎなかった――。<br />ネズミこと赤木忠は特別少年院の中にあっても、仲間思いの心優しい男だった。<br />四角い小さな青空しか与えられていない彼ら……これは出口なき極限状態におかれた若者たちの、もっとも無頼で、優しく、かつ哀しい魂の告白の物語である!!