恋を知らない私が好きになった人、それはお姉ちゃんの恋人でした――。<br />好きになった誰かのために一喜一憂する事なんて、自分にはないと思ってた。<br />あの人に出会うまでは…。<br />その手は姉にどんな風に触れるのですか? その口は姉にどんな言葉をかけるのですか? その瞳は何を見て微笑むのですか? 苦手だった煙草の煙にさえも今ではとても好き、その香りがする度に私の胸は痛く締め付けられる。<br />