「犯人は―…。<br />」まるで雑巾の化身と見えたその男…サバさんこと探偲(さぐりしのぶ)は、その時すでに謎を解いていたのだった…―出版社に務める23歳のOL浜本きゃらはあわてん坊。<br />普通ありえない間違いから、探偵だと勝手に信じた男に自分に起きた『奇妙な事件』を話してしまう。<br />しかし…その男は探偵でもなんでもなく!?探偵じゃないとやっと気づき帰ろうとしたその時だった…彼は、冷やかな月のような眼をして語り出した。<br />