不良が大嫌いな千裕は、とある事情で不良しかいない高校へ通ってる。<br />優しい龍星先輩と約束したからだ。<br />来るのが嫌でも、毎日お弁当を作って渡すって。<br />『ちぃ、おいで』甘く優しく、まるで囁くように。<br />先輩は私の身体を引き寄せ、抱き締める。<br />むせかえるような甘い香水の香り……。<br />私は知らなかったんだ。<br />あなたが、兄と敵対するチームのトップだってこと。<br />その香りの下に隠している、恐ろしい程の血の匂いを―【1〜7話収録】