来迎國/らいごうのくに
戦争が、吠える。
世界から孤絶し、謎の怪物・四ツ手の侵攻を受ける日本。
混乱の中、四ツ手の正体に迫る鍵を持つ引き籠り青年・才(さい)は、政府諜報員の亜芽乃に連れられ在日米軍・横田基地を目指す。
戦火に包まれた東京では、圧倒的な四ツ手の軍勢の前で多くの人間が無残に命を落とし、亜芽乃も矢で腹を射抜かれてしまう。
瀕死の亜芽乃を救うため、才は僧侶・公威(きみたけ)と共に四ツ手で犇めく多摩橋を命懸けで突破せざるを得ない状況に追い込まれ――孤立無援の惨禍の中で、平和な日常に慣れきってしまった日本に「戦争」という厄災が降りかかる。
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