大棟梁
●あらすじ/全国から腕利きの大工たちが集まる「日本大工技術・建築コンテスト」に出場中の寅一。
2次審査の課題は「図面に従ってミニチュアの家を建てる」というものだ。
だが図面上の設計に強度不足を感じた寅一は、独断で補強作業を開始した。
大切なコンテストの大舞台で、図面に従う事よりも‘住む人の幸せを考える’という大工としての信念を優先させた寅一。
一方有堂は図面通りに造ることを重視し、あえて補強はせず素早くミニチュアを完成させた。
会場は寅一に影響され補強を始める者と、有堂のように図面を優先する者とに別れて騒然となる。
果して審査員はどんな判定を下すのか?(第18話)。
●本巻の特徴/寅一の行動を巡り、審査員の評価も真っ二つ。
図面通りに造った有堂には91点という高得点が与えられたが、寅一は47点とふるわなかった。
コンテスト終了後、寅一は千石組を辞め、日本一の大工になるために全国武者修行の旅に出る。
その旅の途中、寅一はコンテストで一緒だった偉典に出会い、彼から自分の両親と祖父の秘められた過去を聞いた。
赤城建設会長の祖父・玄武は超ワンマンな男で、自分に歯向った実の息子で寅一の父である竜人を死に追いやった。
そのことを知った寅一は玄武を倒すことを決意。
二人の壮絶な対決が始まる! 『大棟梁』完結集。
●その他の登場人物/千石竜巳(千石組社長。
39歳。
普段は穏やかだが、いざという時にはすさまじいパワーと技術を見せる)、源田泰三(千石組の大工。
28歳)、古葉進(千石組の大工。
21歳。
抜群の技術を持つが、乱暴者)、関力王・多田川万年
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